捨てられてしまう「規格外」の野菜や果物 無駄をなくすために私たちにできることは何だろう

曲がったきゅうり、いびつなトマト、小さなニンジン・・・

こういった野菜や果物を青果店やスーパーの青果売り場で見かけることは、ほとんどありません。
農産物には「規格」が設けられており、規格に合うものだけが出荷されて店頭に並ぶためです。

規格に合わない農産物の多くは廃棄処分され、食品ロスを増加させる一因になっています。

この問題の解決を目指し、規格外品を中心に販売したり慈善団体に寄付するといった多様な取組が広がりつつあります。
国内外の事例を紹介するとともに、「規格外品の廃棄」という問題の解決に私たちがどう取り組めばいいのかを考えていきます。

農産物の「出荷規格」とは

野菜や果物などの農産物を販売する場合は、規格に基づいた品質を確保する必要があります。

代表的な規格の一つが「JAS」です。

JASは国が定めている規格で、品質や生産方法など一定の基準を満たした農産物や食品は「JASマーク」をつけて販売することができます[*1], (図1)。

図1: JAS規格に合う農産物などはJASマークをつけることができる
出典: 農林水産省「JASについて」
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/index.html

さらに、ほとんどの産地では「出荷規格」を設定しています[*2]。

図2はその一例です(図2)。

農産物にはさまざまな品種があり、個体差も大きく、出来が天候に左右されることが多いため、大きさ、重さ、色、形、熟度、品質などを等級付けした規格を設けることで、取引や流通を円滑に行い、安定した価格で市場に供給できるようにしているのです。

図2: 出荷規格の例(きゅうり)
出典: 全国農業協同組合連合会 広島県本部「出荷規格表」
https://www.jazhr.jp/syukkakikaku/img/kikaku01.pdf

規格外の農産物は捨てられている!

日本の市場で一般的に流通している農産物は、おもに出荷規格のA等級とB等級です。
それ以下のものはたとえ規格内であっても、

「出荷の手間がかかりすぎる」

「手間に対して収益が見合わない」

「消費者が敬遠するため採算が合わない」

といった理由で、出荷されることはほとんどありません[*3] [*4]。

では、出荷されない農産物はどうなるのでしょうか。

一部は、ジュースやカット野菜などの加工品に使う、直売所で販売される、生産者が自宅で食べたり知人に分けたりする、畑の肥料にする、家畜の飼料にするといった方法で利用されますが、それ以外は廃棄処分にされています。

規格外品の発生率は定かではなく、「4~5%程度」「平均17%」「25~30%」など、資料によってまちまちです[*3], [*4], [*5]。廃棄量も明確になっていませんが、令和元年の野菜の作況調査をみると、収穫量が1340万7000tなのに対して、出荷量は1157万4000tで、183万3000tは出荷されていません[*6]。

その多くは廃棄されたのではないかと想像されます。

海外の先進国でも状況は同様です。

英国の作家で、食料廃棄問題に取り組んでいるトリストラム・スチュアート氏は著書「Waste―uncovering the global food scandal」(邦題: 世界の食料、ムダ捨て事情)で、イギリスの工場の様子を紹介しています。

その工場ではすべてのニンジンを画像センサーに通して、曲がったもの、明るいオレンジ色ではないもの、色むらや傷のあるものを排除していました。

「上から下までいっきに皮が剥ける真っ直ぐなニンジンだけを出荷するように」
と、納品先の小売店から求められているからです[*5]。

またスチュアート氏は講演の中で、

「雑草が少し混ざっていたために廃棄処分になったほうれん草」

「見た目が良くないという理由で豚のエサになったじゃがいも」

「小さすぎて出荷できなかったパースニップ」

「形や大きさが規格に合わずに廃棄されたトマト、オレンジ、バナナ」

などを紹介しています[*7]。

「見た目」重視の出荷規格が、数々の問題を生んでいる

写真1は、出荷規格のA等級、C等級、規格外の農産物です(写真1)。


写真1:A等級、C等級、規格外の農産物

出典:農林水産省「農産物の生鮮販売や加工・業務用途における多様なニーズに対応した取組の可能性(案)」
https://www.maff.go.jp/j/study/syoku_cost/pdf/data03_5.pdf, p.1

等級の決定において、見栄えが重要な指標になっているのは確かなようです。
味や鮮度には何ら問題がないのに、大きさや形を理由に廃棄することは倫理的な問題といえます。

「食べられるのに捨てられる食品」、いわゆる食品ロスは現在、世界全体が削減に向けて取り組まなければならない大きな課題です。

日本では年間約612万tもの食品が、まだ食べられるにも関わらず捨てられています[*8]。
これは、貧困や飢餓で苦しんでいる人々に国連WFP(国際連合世界食糧計画)が支援した食糧の約1.45倍に当たります[*9]。
この612万tという数字には規格外農産物は含まれていないので、現実にはもっと多くの食べられる食品が捨てられていることになります。

また世界的に見ると、人の消費向けに生産された食料の約3分の1、量にして約13億tは、廃棄されています[*8]。

食べられるものを捨てるのは、単にもったいないというだけでなく、栽培や生産に使われた水、電気、ガスなどを無駄にするエネルギー問題でもあります。
可燃ごみとして処理する場合は、運搬や焼却時にCO2を排出し気候変動の原因をつくり、焼却後の灰の埋立の問題にもつながります。

そして大量の食べ物が捨てられている一方で、世界では約6億9000万人の人々が慢性的な飢餓に陥っています[*10]。
日本国内でも子どもの6人に1人が貧困状態にあり、健康的な食生活を送ることができていません[*11]。

このような食の不均衡も、私たちは積極的に改善していかなければなりません。

現在、農産物の出荷規格については、国でも改定や簡素化を目指しています。

近年、産地間の競争が激化していることから、出荷規格が細分化、厳格化する傾向が強まっています。それに伴って選別や袋詰め、在庫管理といった出荷に関わる手間が増えて、労働力不足や作業コストの増大につながっているためです[*2]。

日本の農業を守っていくためにも、出荷規格の見直しは必須となっています。

宅配やアプリなど海外の多様な対策事例

規格外農産物や食品ロスの問題に対して、海外では積極的な削減への取り組みが進んでおり、実店舗、スマホアプリ、ネットショップ、シェアサービスなど形態も多様です。

その中から、アメリカの「インパーフェクト フーズ」(Imperfect Foods)と、アイルランドの「フードクラウド」(Food Cloud)を紹介しましょう。

農産物規格外品のネットショップ「インパーフェクト フーズ」

アメリカの「インパーフェクト フーズ」(Imperfect Foods)は、全米200以上の生産者と提携し、規格外品のネット販売・宅配サービスを行っています。

提携先はいずれも適正な環境や労働条件で農産物の栽培などを行っている生産者で、オーガニック、添加物フリー、ホルモンフリー、ケージフリー、放牧飼育など健康に配慮した製品を提供しています。

取り扱い品目がバラエティに富んでいるのも同店の特徴で、野菜や果物以外に、肉、魚、卵、乳製品、加工食品、さらには日用品や化粧品も販売しています。

規格に合わないといった理由で、高品質の製品がいかに多く流通に乗らず廃棄される運命にあるか。問題の深刻さを痛感させられます。

エネルギー問題や環境問題にも熱心な同社は、現在、発送センターのすべてを100%自然エネルギーに転換中です。
同社最大のロサンゼルスセンターは既に太陽光発電への切り替えが完了しています[*12]。

貧困者の救済を使命とする「フードクラウド」

ヨーロッパではスマホアプリ等を利用し、小売店や飲食店等とフードバンク等の団体をマッチングして食料品を提供する「フードシェアリングサービス」が2015年頃から始まり、普及し始めています[*13], (図3)。

図3: フードシェアリングサービスの概念図
出典: 富士通総研「食品ロス削減対策:フードシェアリングサービスがもたらす社会的価値」より一部改変
https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/knowledge/opinion/er/2019/2019-7-2.html

アイルランドに本拠を置く「フードクラウド」(Food Cloud)は、貧困者に食料を提供することを目標としたフードシェアリングサービスで、規格外農産物を抱える農家、余剰在庫を抱える製造業・流通業・飲食店・小売店等と、食料を必要としている慈善団体をつなぐ橋渡しをしています。

同社のスタートは2012年、食品廃棄物の問題に心を痛めた二人の若者が市場で集めた食品を慈善団体に寄付したことでした。

二人はこの活動をもっと大規模に、継続的に行っていく必要性を感じて本格的に着手し、翌年には世界的な流通・小売業テスコの協力を得て、全国規模で展開するようになりました。

その後、多くの生産者、企業や店舗などと提携し、2017年には1100以上の慈善団体に向けて、2528トンの食糧を寄付するなど大きな成果を上げています[*14]。

なおテスコも、規格外農産物を冷凍食品に利用したり、豊作の作物を低価格で販売するなど、独自の取組を積極的に行っています[*15]。

規格外だからこそ美味しい果物がある

日本国内でも規格外農産物の積極的な利用が進みつつあります。
オンラインマーケットの「ウニカ」の取組を紹介しましょう。

「ウニカ」は、〝ユニーク〟な野菜や果物を販売する生産者と、購入を希望する消費者をつなぐオンラインのファーマーズマーケットです。

色むらや傷があったり形が変わっているといった見た目を、同店では〝ユニーク〟と捉えて取り扱っています(図4)。

図4: 規格外品を〝ユニーク〟と捉えるオンラインショップ「ウニカ」
出典: ウニカ
https://unica.market/about

サイト内の「特集記事」コーナーでは随時、商品に関する詳しい情報が提供されます。
例えば「赤みの薄いリンゴ」が出品された際には、次のような情報が掲載されました。

一般的なリンゴの栽培では、果実の周りの葉を摘みとる「葉摘み」という作業が行われます。これは果実全体に日光を当て、色むらのない真っ赤なリンゴをつくるための作業です。

しかし、葉の光合成には果実の養分や甘味を増す働きがあります。また葉には乾燥を防ぐ効果もあり、葉を残した方がみずみずしい果実になるのです[*16]。

そこで、ある生産者は、あえて葉を摘み取らないリンゴを栽培して出品しました。
赤みは薄く、色むらがあるものの、甘みのあるみずみずしいリンゴは好評だったそうです。

見た目ばかりを気にするのではなく、栽培方法や品種の特徴など農産物に関する正しい知識を身につけることも、私たち消費者には必要であると感じます。

他にも実店舗、宅配サービス、ウェブショップなど多様な取組が始まっています。
図5は一例です。参考になさってください。

規格外農産物を利用した取組の例
形態名称内容
実店舗Una casita

(おなかすいた)

規格外品と旬や天候の影響で供給過多になり市場で余っている農産物を中心に、リーズナブルな価格で販売

http://www.una-casita.co.jp/

宅配サービスらでぃっしゅぼーや形や大きさが不揃いな農産物を箱詰めした「ふぞろい食材おためしセット」を期間限定、数量限定で販売

https://www.radishbo-ya.co.jp/shop/

実店舗ローソングループ内の農場ローソンファームで出る規格外野菜を、総菜、サラダ、漬物などに使い実店舗で販売中。規格外野菜は10~15%産出される

https://www.lawson.co.jp/company/activity/lawsonfarm/

オンラインショップみためとあじはちがう店日本最大の青果市場「大田市場」の仲卸会社が運営するオンラインショップ。規格外野菜を箱詰め(2000円、4000円の2種類)にして販売。内容はその日の市場の様子によって変わる

https://mitaaji.com/

対面販売&ウェブサイトフリフル規格外農産物を対面販売する「フリフルマルシェ」と、規格外品を無料プレゼントするサイト「フリフル」を運営。生産者と消費者をつなぎ、応援しながら食品ロスを削減していくことを目指す

https://furifuru.com/

オンラインショップベジート規格外野菜をシート状に加工した「ベジート」をオンラインで販売中。サンドイッチに挟んだりスープに入れたり様々な料理に利用できる。長期保存が可能

https://www.vegheet.jp/

法人向けサービスクリーン・スムージー規格外の野菜や果物を使ったスムージーをオフィスに月2回届ける。食品ロスの削減と働く人々の健康向上を目指している

https://smoothie.lifull.net/

図5: 規格外農産物を利用した取組の例
出典: 上記各サイトを参考に作成 

私たちの「買い物」で規格外品を廃棄から救おう

消費者庁の意識調査では、77.4%の人が規格外の農水産物などを購入した経験があり、その理由として77.9%が「見た目にはこだわらないから」と答えています[*17], (図6)。

図6: 規格外農産物の購入経験とその理由
出典: 消費者庁「令和2年版消費者白書」第1部/ 第2章【特集】つくる責任、つかう責任、減らす責任~食品ロス削減–持続可能な社会のために~ 第2節 食品ロス問題の解決に向けて
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2020/white_paper_132.html#zuhyo-1-2-2-5

ところがスーパーや直売所で農産物のばら売りをすると、消費者は色のきれいなものや形の整ったものを選んで買っていくといいます。

徳島県のサイトには、

「お客様が同価格で買ってくれるなら外見にこだわらないのだが、形や色の悪いものは残ってしまう」

という食品販売事業者の声が掲載されています[*18]。

大きな玉ねぎと小さな玉ねぎが並んでいたら、少しでも大きい方を選ぼうとするのが消費者心理なのかもしれません。そうした心理を背景に作られているのが、現在の農産物の規格であるともいえます。

世界は今、「SDGs」(持続可能な開発目標)に取り組んでいます。

SDGsは、持続可能なより良い社会を作っていくための世界共通の目標です。
17のゴールと169のターゲットから構成され、そのゴールの一つが「つくる責任 つかう責任」です[*19], (図7)。

図7: SDGs(持続可能な開発目標)の17のゴール
出典: 国際連合広報センター
https://www.unic.or.jp/files/sdg_poster_ja_2021.pdf

生産者には人間・社会・環境に配慮した製品を「つくる責任」があり、消費者にはそうした製品を積極的に選んで「つかう責任」があります。そして両者が互いに力を合わせ、すべての人が幸せに生きられる社会を築いていくことが求められています。

私たちは一消費者として、こうした責任を意識して生活するように心がけたいものです。

規格外農産物を買った経験がない方はぜひこれを機に、規格外品を扱うショップやサイトを覗いて、野菜や果物を買ってみてください。

見た目はやや悪くても、味や鮮度には問題がありません。

また時には「廃棄食品を減らす」ことを目指して、あえて傷のある大根を選んでみる。「生産者を支援する」ことを目的に、進んで小さなニンジンを買ってみる――そんな行動をとるのも有意義なことです。

人、社会、環境などに配慮した消費行動は「エシカル消費」といい、持続可能な社会を築いていくための重要なキーワードです。

私たち消費者の志向や動向は、製品の品質基準に大きな影響を与えています。
日々の買い物を通して、社会を変え、貧困や飢餓に苦しむ人々を救い、より良い世界を作っていくことを目指してみませんか。

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参照・引用を見る

*1

農林水産省「JAS」とは

https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/index.html

 

*2

農林水産省「成果物の出荷規格や出荷関連作業を見直してみませんか?」

https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/engei/shukkakikaku.pdf

 

*3

農林水産省「農産物の生鮮販売や加工・業務用途における多様なニーズに対応した取組の可能性(案)」

https://www.maff.go.jp/j/study/syoku_cost/pdf/data03_5.pdf, p.2, p.3, p.9

 

*4

国土交通省「第2章 農商工連携・バイオマス利活用を巡る新たな動き」

https://www.mlit.go.jp/common/000054174.pdf, p.71, p.72

 

*5

FAO(国連食糧農業機関)「世界の食料ロスと食糧廃棄」

http://www.fao.org/3/i2697o/i2697o.pdf, p.4, p.10

 

*6

農林水産省「作況調査(野菜)」調査結果の概要 令和元年産

https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_yasai/

確報(統計表一覧)

野菜生産出荷統計 調査結果の概要〔PDF:e-Stat〕令和元年産

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?sinfid=000032029574&ext=pdf

 

*7

TED:トリストラム・スチュアート「世界の食料ムダ捨て事情」

https://www.ted.com/talks/tristram_stuart_the_global_food_waste_scandal/reading-list?share=171daf5680&language=ja#t-5159

 

*8

農林水産省「食品ロスの現状を知る」

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2010/spe1_01.html

 

*9

国連WFP協会「年次報告書2019」

https://docs.jawfp2.org/wfpgo/2020/jawfp_annual_report_2019.pdf, p4

 

*10

国連食糧農業機関(FAO)「世界の食料安全保障と栄養の現状」

http://www.fao.org/japan/portal-sites/foodsecurity/en/

 

*11

農林水産省 2016年aff5月号 特集1.食生活「子供の食生活の問題 栄養が十分にとれない子供たち」

https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1605/spe1_03.html

 

*12

Imperfect Foods

https://www.imperfectfoods.com/environmental-impact

 

*13

富士通総研「食品ロス削減対策:フードシェアリングサービスがもたらす社会的価値」

https://www.fujitsu.com/jp/group/fri/knowledge/opinion/er/2019/2019-7-2.html

 

*14

Food Cloud

https://food.cloud/our-story/

 

*15

ジェトロ 地域・分析レポート「英国における食品廃棄削減の取り組み」

https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2020/c67864c8feb364b1.html

 

*16

ウニカ

https://unica.market/special_article/show?special_article_id=E7ncMcGTjgrY4hzfJzyQ

 

*17

消費者庁「令和2年版消費者白書」第1部/ 第2章【特集】つくる責任、つかう責任、減らす責任~食品ロス削減–持続可能な社会のために~ 第2節 食品ロス問題の解決に向けて

https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2020/white_paper_132.html#zuhyo-1-2-2-5

 

*18

徳島県「農薬に関するQ&A」

https://anshin.pref.tokushima.jp/docs/2015081100110/

 

*19

外務省「SDGグローバル指標(SDG Indicators) 12: つくる責任つかう責任」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/statistics/goal12.html

 

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